繋がるということ2

「自分の特技を、世の中に役立てられないだろうか。」

という考えを行動に移す前に、自分にはまずやらなければならないことがあるのではないかと思っていました。それは、児童養護施設での子どもたちのことを理解することでした。

自分の特技で社会貢献。聞こえはいいですが、よく考えて取り組まないと、ただの自己満足になってしまいます。自分はいいと思ってやっても、相手を傷つけたり、負担になってしまっては本末転倒です。

ましてや、私が関わりたいと思った先にいる子どもたちは、すでに心に傷を追っている可能性が非常に高い。

そこへ、ただの興味本位や、薄っぺらい善意を持ち込んで、万が一余計に傷つけてしまったら。。。

そう考えたら、まず、「自分は児童養護施設の子どもたちと、きちんと関わる覚悟があるのか?」と自分に何度も確認する必要があると思いました。


私はフットワークが軽いほうだと思います。知らない土地や人の中にも結構ためらわず入っていける性格です。自分の長所でもありますが、「思いつきで行動してしまう」という短所でもありました。

なので、「自分の特技を、世の中に役立てられないだろうか。」というアイデアも、実は軽い思いつきで、長く続かないのではないか?と自分を疑っていました。


焦って結論を出さなくてもいい。とりあえず、関連する書籍を読んだり、友人に話を聞いたり相談したりしながら、ちゃんと考えよう。


そうやって、2年ほど時間をかけて、浅く広くながらも児童養護施設のことを知り、自分の気持を確かめていきました。

そして2年経っても、やっぱり「世の中の役に立ちたい」「児童養護施設の子どもたちと関わりたい」という気持ちは消えませんでした。(続く)

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